卒業研究への取り組み方2009(執筆途中)

ホウレンソウを忘れずに

卒業研究の内容は習ったことの無い未知の研究領域ですので,戸惑うことは多々あるでしょう.その際は,研究室に顔を出して,友人と教えあうなり,教員の部屋をど んどん訪問するなりして,問題を解決していきましょう.特に,教員へのホウレンソウ((ホウ:報告,レン:連絡,ソウ:相談))は大切です.これは,社会 常識ですので,研究室配属を機に習慣化してください.

卒業研究をやる意義

残念ながら,どこの大学,研究室でも研究内容が就職後の仕事内容に直結することはほとんどないでしょう.しかし,就職と研究が全く無関係というわけではありません.大切なのは,内容ではなく,研究を行うプロセスです. 大学で何を学んだのか?をアピールする時,講義というのはそれほどセールスポイントではありません.なぜなら,講義を受けるのは当たり前なことですから.重要なのは,

    • あなた自身の興味や創造力

    • 学んだ知識の活用力・応用力

    • 上記をアピールする表現力

などです。講義は知識を得る場であり,それを活用・応用し、表現するプロセスを経験する場が研究です.面接時に 「どんな研究をしていますか?」「何に興味がありますか?」ということ(あるいはそれに近いこと)を聞かれるはずです.このとき,「何もやってません」,「特に興味はありません」で は,面接官の気をひくことはできないでしょう.

本学科では幸いなことにほとんどの学生が4年生で就職しています.しかし,企業にはいると大学院卒の同期や先輩,後輩と出会うことになります.彼らは,大学院の研究活動においてそのプロセスを経験しているわけです.経験済みの者とそうでない者が同時にスタートを切ったら,勝負は目に見えてますね.そこでは学歴や大学名は関係ありません。

それと最後の「アピール力」ですが、これはいわゆるコミュニケーション能力のことです。例えば、成績が1番であること、、、これはいいことです。でもそれは知識を「知っている」ことの証明にすぎません。問題はそれを表に出せるかです。その知識や才能をアピールできなければそれは「ない」に等しいことに気づいてください。極端に言うと

    • 成績が1番だが、無口な学生

    • 成績は最下位だが、はったりをかましてできるフリをする学生

がいた場合、どちらが有利でしょうか?成績だけみれば前者です。しかし、社会に出て成績表をいつもぶら下げているわけではありません。

「言われたことをやる」、「聞かれたから答える」ということに慣れ過ぎていませんか?

最近、この点について非常に気になっています。講義は基本的に受け身です。それはシステム的に仕方がないことですが、その形態に慣れ過ぎると社会に出ると困ることになります。ここでいいたいことは、「自分が主体的になって動け」ということです。具体的にいえば、

    • わからなければ聞く

    • とにかく先生の部屋のドアを叩いてみて、相談する

ということです。

貴方の目線はどこにありますか?

「だって周りのみんなはやってないよ」「よその研究室のみんなは...」なんて,視野の狭いことは言わないように.みんな...って誰?電気電子の学生?理工学部?そんな狭い目線で見てはいけません. 社会にでれば,周りは他大学出身ばっかりです.社会に出れば,価値観や興味の違う仲間と接することになるのです.彼ら(他大学の学生)が,大学時代に何 をやってたのか...視野を広げて考えてみてください.貴方の思っている「普通」というのは,まったく狭い視野であることに気づいてください.