EclipseにおけるGWTのプロジェクト作成パターン

EclipseにおけるGWTプロジェクトのセットアップの方法は主に3つあります。どちらかを選んでください。

(1)デフォルトのGoogle WebApplicationプロジェクトとして作成する場合(GAE対応)

この環境はGoogle AppEngineでの動作を前提としています。GPEのプラグインが入っていれば、Googleのマークの入ったWeb Applicationとしてプロジェクトを作成することで、すぐにGWTの開発をすることができます。

(2)サーバを非GAE環境にする場合(標準のJavaEE開発準拠/GAE非対応)

Google Appengineを利用しない場合は、最初のプロジェクトの作成でGAEの利用をOFFにしてください。それだけでOK。普通のサーブレットをJettyで動かせます。もちろん、GWT-RPCも使えます。

(3)サーバを非GAE環境にする場合(Jetty非利用。Tomcat等)

とりあえず、下記のブログを読んでください。しかし、あまりオススメはしません。

補足説明: GAE対応とGAE非対応の違いは?

GAEとはGoogle App EngineというGoogleが提供してるクラウドサーバーです。Googleのプラットフォームを活用して、自前でサーバーを立ち上げる必要がありません。ただ、このサーバは、Googleのサーバーを使うということから、利用者が好き勝手にできないよう制約を設けています。例えば、ファイルの保存や書き込みといったプログラムは動きません。Eclipseではその記述をするとコンパイル時にセキュリティエラーが出ます。参考までにGAEで利用できるクラスのリスト(ホワイトリスト)へのリンクを載せます。

(ゴミ内容)

Dynamic Web Projectとして作成する場合 (下記の内容はボツです。間違ってます。なかったコトにしてください)

なんらかの都合により、Tomcatなどの通常のサーブレットコンテナ上での動作をするアプリにおいてGWTを作成する場合は、Dynamic Webプロジェクトとして作成します。以下、値手順並びに注意点を書きます

(1)Dynamic Web project の作成

ウィザードで作成するとき、Dynamic web module のバージョンは 2.5以下(2.4がイイかも)にしてください。

(2)ライブラリにGoogle Web Tool Kitを追加する。

プロジェクトを右クリックし、【Build Path】→【Configure Build Path】→【Libraries】→【Add Library】からGoogleWeb ToolKitを選んでGWTSDKを追加してください。

(3)GWT SDKのOrder and Export を上位にする

【Build Path】→【Order and Export】→でGWT SDKを上位にあげておいてください。おまじないです・

(4)GWTを有効にする

プロジェクトを右クリックし、【Properties】→【Google】→【Web ToolKit】を開き、Use Google Web Toolkitを有効にしてください。

(5)GWTの関連ファイルの作成

ファイル作成ウィザードを開いて以下の手順で作成してください。

(5-1)Moduleファイルの作成

(5-2)Entry Point Classファイルの作成

(5-1)HTML Pageファイルの作成

実はここのファイル生成にバグがあります。HTMLファイル内のJavaScriptへの参照が正しくありません(ブログ参照)。一旦、プロジェクトを右クリックし、【Google】→【GWT Compile】を選んでコンパイルしてみてください。するとJavaScriptの正しいファイルパスが分かります。