Apache(Webサーバ)のログの解析ツール。NCSAcombined,referrer log,browser log,W3 extended,Microsoft IIS,Netscape,WebSTART などのログファイルに対応している。
Webalizer <URL:http://www.mrunix.net/webalizer/>
Webalizerはアクセスログを解析・集計して HTML形式のレポートを作成してくれるツールの一つである。このツールは<URL:http://www.linux.or.jp/>などでも使われていて<URL:http://www.linux.or.jp/webalizer/>で参照することができる。 Webalizerの特長の一つはCommon Log Formatに対応している他、 Proxyサーバとして有名なSquidのログや wu-ftpdのログにも対応している点であり、 3種のログについて解析が可能である。
出力を実際に見てもらえばわかるが、集計結果は表とグラフで表現され、年、月、日、時刻といった単位での集計がなされている。それぞれ単純なアクセス数の集計だけではなく、ファイル毎の集計やステータス毎、あるいは転送データ量などいくつかの観点での集計が行われる。
基本的な使用方法は簡単で、ログファイルのパスを指定して webalizer
というコマンドを実行するだけである。
$ webalizer -o /path/to/output/ access.log
Modlogan <URL:http://www.kneschke.de/projekte/modlogan/>
ModloganというのはModular Log Analyzerの略である。
このツールの特長は、集計・出力にあたってログの解析部分と結果の出力部分をモジュール化することによって、様々な形式のログに対応し、しかも様々な形式で出力できるようにしていることである。
対応しているログフォーマットとしては Common Log Format、MS IIS 5.0、wu-ftpd、ProFTPd、Squidなどで、めずらしいところではRealServerなどにも対応しているようである。出力についてはHTML形式のオリジナルとテキストによよる出力、それから先のWebalizer風の出力を標準でサポートしている。オリジナルの出力形式では各種の集計毎にページをわけであり、なかなか見易いよう工夫されている。
使い方は設定ファイルにログファイルのファイル名や出力先ディレクトリを記述し、必要ならその他の設定をしてから modlogan
コマンドを実行するだけである。
$ modlogan
設定ファイルの[global]
セクションに enable_resolver=1
と書いておくと IPアドレスをホスト名に変換しつつ集計を行ってくれるのだが、その際、DNSへの問い合わせにadnsという並列問い合わせをサポートした resolverライブラリを使っている点でもおもしろいツールである。
http-analyze <URL:http://www.netstore.de/Supply/http-analyze/>
http-analyzeは対応しているログフォーマットがやや少なくCommon Log Formatとcombined
形式だけになる。ただし出力についてはVRMLを使うなど独特である。また、細い点だが、ステータスコードの割り合いをグラフ化しているところなどもおもしろい。
利用例は <URL:http://www.netstore.de/stats/> で見ることができる。
ただしこのツールは個人利用か非商用での利用以外はライセンス料が必要となるので注意しなくてはならない。