スタックとキュー
スタックとキューの概念を知ろう
スタックとキューとは,データの入・出力の考え方で す.20,60,50という3つの数値が入力されることをイメージしてください.では,データを取り出し方にはどのようなパターンがあるでしょうか?
- 入 れた順に取り出す
- 最後に入れたものから取り出す
- ランダムに取り出す
今日の講義 は,1,2についてあつかいます.
スタック ・・・ 最後に格納したデータを最 初に取り出す.(LIFO)
- 格納する ・・・ プッシュ
- 取 り出す ・・・ ポップ
キュー ・・・ 最 初に格納されたデータを最初に取り出す.(FIFO)
- 格納する ・・・ エ ンキュー
- 取り出す ・・・ デキュー
このデータ格納のイメージをよく理解して ください.
スタックとキューの利用例を知ろう
スタック とキューなどは,実際どのようなソフトウェアは使われているのでしょうか?
- スタック ・・・ キャッシュ
- キュー ・・・ ネットワークデータ転送
スタックというのはピンとこなかったかもしれませんが,要は「新しい データを優先的に使う」と考えれば,様々なソフトウェアで使われていることが想像できるでしょう.
スタックとキューの実現方法
線形リストを応用することで,スタッ クとキューを実現できます.スタックとキューをリストの考え方でとらえると次のように説明できます。
- スタック・・・リストの先頭にデータ を追加。リストの先頭のデータを出力。
- キュー・・・ リストの末尾にデータを追加。リストの先頭のデータを出力。